快適性につながる補聴器の機能②「指向性機能」
補聴器の技術進化とともに、補聴器の快適性の向上につながる様々な機能が登場しています。
快適性につながる補聴器の機能②「指向性機能」
レストランやパーティ会場など騒音下で後ろの音が邪魔になって聞き取りづらい、うるさいというご不満もよく伺います。年齢に限らず、社交場で会話をする機会の多い方にとっては切実な問題となります。そのような問題の解決に力を発揮してくれる「指向性機能」を快適性を向上する機能の第二弾としてご紹介します。
第一弾でご紹介した「雑音抑制機能」が全周囲の音環境から会話と雑音を分けて雑音を抑えるという働きをするのに対して、「指向性機能」は聴き取りたい音の方向以外の音をカットして、聴き取りをしやすくする機能です。基本的に、人間は聴き取りたい音に対して顔を向けますので、後頭部方向の音をカットする形になります。(下図参照)
「雑音抑制機能」と比較すると雑音を音環境から間引くのと一定方向の音をカットするとの違いがありますので、聴き取りの改善度はこの「指向性機能」に軍配があがると思われます。ですので、かなりうるさい環境で会話をする必要がある方にとっては、ぜひともうまく活用していきたい機能です。
ただしデメリットもあります。当然カットされた方向からの声、音への反応はしずらくなります。そのようなデメリットに対しては、先端の技術により、補聴器が高精度に音環境を認識して、自動で環境に合わせて適切な指向性機能を働かせることができるようになっています。例えば、静かな環境になれば指向性機能も必要になりませんのでオフになります。その認識精度と環境に合わせた機能動作は使用者自身が指向性機能を使い分けるよりもより聴き取りを改善できるレベルのものもあり、いわゆるAIの時代を補聴器にも感じさせてくれます。
スイスの世界的補聴器メーカー フォナックではその環境に合わせて変化する機能をある動物に例えてPRビデオを作成しています。
あんしん補聴器では、貸出試聴を推奨していますので、ぜひ実生活でその機能を体験していただければと思っています。ご気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、あんしん補聴器 082-921-3305
“快適性につながる補聴器の機能②「指向性機能」” に対して1件のコメントがあります。